北海道 紋別市「流氷初日」を発表 去年よりも17日早い観測

流氷の観測を独自に行っている北海道紋別市は、沖合に流氷が確認できたとして、19日に「流氷初日」を発表しました。紋別市は、気象台の測候所の廃止に伴い、16年前から独自に流氷の観測を行っています。

19日午前8時ごろ、紋別市の防波堤の先端にある「オホーツクタワー」の3階から、沖合に流氷があることを目視で確認できたとして、紋別市は「流氷初日」を発表しました。

紋別市の「流氷初日」は、去年よりも17日、平年よりも5日早い観測となりました。

これを受けて、40人余りの観光客が乗り込んだ流氷観光船「ガリンコ号」は、今シーズン初となる流氷の中での航行を目指して、正午に紋別港を出港しました。

そして、出港からおよそ10分後、紋別市の沖合3キロほどの地点で、一面に流氷が広がる流氷帯に到達しました。

流氷は、大きいもので幅5メートル、厚さは10センチから20センチほどもあり、「ガリンコ号」が先端についたドリルで流氷を砕きながら進むと、観光客は写真を撮るなどして、雄大な景色を楽しんでいました。

東京から観光で訪れた30代の夫婦は「初めて見た流氷は、迫力があってすごかった。とにかく大きくて感動した」と話していました。

気象台 “網走市で「流氷初日」” 去年より14日早い観測

また、網走地方気象台は、網走市の「流氷初日」を19日午後4時すぎに観測したと、発表しました。

網走市の「流氷初日」は去年よりも14日、平年よりも3日早い観測です。

19日の網走市中心部は日中、雪が降っていましたが景勝地の能取岬からは海岸の近くが一面、流氷で埋め尽くされている様子が確認できました。