フィリピン南部 長雨で洪水相次ぐ 27万人余被災 地滑り9人死亡

フィリピン南部のミンダナオ島では長雨の影響で27万人余りが被災していて、東部ダバオ・デ・オロ州では地滑りが起き、これまでに9人が死亡しました。

フィリピン南部のミンダナオ島では熱帯低気圧の影響で長雨が続いています。

現地では洪水が相次いでいて、およそ2000世帯が家を失ったということです。

政府の災害対策当局によりますと、長雨によって合わせて27万人余りが被災し、19日までにおよそ1万5000人が公共の避難施設に身を寄せたということです。

このうち東部ダバオ・デ・オロ州のモンカヨ町では18日、地滑りが起きて住宅2棟が土砂に埋まりました。

現地の当局によりますと、これまでに1歳の赤ん坊など子ども5人を含む9人が死亡したほか、2人の行方が分からなくなっているということです。

現場は鉱山のある山岳地帯で、3日間にわたって雨が降り続いていたため地盤が緩んでいたとみられます。

地滑りに巻き込まれたのは小規模な鉱山労働者が暮らす住宅だったということです。