能登半島地震で休校 七尾市の小学校 10日遅れて3学期が始まる

能登半島地震の影響で休校が続いている石川県七尾市内の小中学校のうち2つの小学校が19日再開し、子どもたちが元気な姿で登校しました。

七尾市では地震の影響で14あるすべての小中学校で休校が続いていましたが、朝日小学校と天神山小学校の2校については水道が復旧し、校内の安全も確保できたことから予定より10日遅れて19日から3学期が始まりました。

このうち、朝日小学校では、19日午前7時半ごろから子どもたちが次々に登校し、職員たちが「無事でよかった」などと声をかけていました。

そして教室で友人たちと久しぶりの再会を果たすと、互いの無事を確かめ合って明るい表情を見せていました。

地震の影響で体育館が使えないため、校内放送で行われた始業式では、1分間の黙とうをしたあと、今井保校長が「いつもと違う生活が続いていると思いますが、みんな学校に来てくれてありがとう。学校生活を送れることに感謝の気持ちを持って、笑顔で1歩ずつ進んでいきましょう」と呼びかけました。

朝日小学校によりますと、今回の地震で175人いる児童にけがはなく、県外に避難などをしている一部の児童を除いてほとんどが登校したということです。

6年生の女子児童は「友達とは、家が大丈夫だったかとか何をしていたかなどを話しました。地震は怖いけど、楽しみながら過ごしたい」と話していました。

七尾市教育委員会によりますと、来週には別の小中学校6校も再開するということで、このほかの学校についても、建物の安全や水道の復旧状況を確認しながら、再開に向けて対応していくということです。