アメリカ 厳しい寒波で40人が死亡 電線の落下による感電など

アメリカでは今週にかけて広い範囲で寒波に見舞われ、寒さや雪の影響などでこれまでに40人が死亡しました。

アメリカでは、先週から今週にかけて広い範囲で厳しい寒波に見舞われ、気象当局は寒さや大雪、強風、路面の凍結などに注意を呼びかけていました。

アメリカメディアによりますと、寒さや、大雪の影響による交通事故などで東部ニューヨーク州や中西部イリノイ州、それに西部オレゴン州などで、これまでにあわせて40人が死亡したということです。

このうちオレゴン州最大の都市、ポートランドでは17日、雨や風が強い荒れた天気となり、電線が車の上に落下して3人が死亡しました。

地元の消防によりますと、3人は車から降りた時に感電したとみられるということです。

ポートランド周辺は当時、道路や歩道が氷で覆われ、歩くことも難しい状態だったということです。

また中西部イリノイ州では寒さの影響で電気自動車のバッテリーが消耗して動けなくなったり、充電設備に長蛇の列ができたりしたということで、ロイター通信は「極端な気象条件における電気自動車のぜい弱性を浮き彫りにした」などと伝えています。

気象当局によりますと、アメリカでは今週末にかけても引き続き広い範囲で大雪や路面の凍結などが予想されるということで、注意を呼びかけています。