積水ハウス 米の戸建て住宅メーカーを7200億円余で買収

「積水ハウス」は、アメリカの戸建て住宅メーカーをおよそ49億ドル、日本円にして7200億円あまりで買収することを明らかにしました。国内の住宅市場が縮小傾向となる中、成長が続くアメリカ市場で事業を強化する狙いがあります。

発表によりますと、積水ハウスは、アメリカ・コロラド州に本社があり、戸建て住宅事業を手がける「M.D.C.ホールディングス」のすべての株式を取得することを決めました。

株式の取得にかかる金額はおよそ49億ドル、日本円にして7200億円あまりとなり、ことし7月までに買収の手続きを完了させることを目指すとしています。

M.D.C.はおととし1年間の住宅の引き渡し戸数がアメリカで11位で、買収が実現すれば積水ハウスは引き渡し戸数でアメリカで5位に相当する規模になる見通しです。

国内の住宅市場は、人口減少を背景に着工件数が減少傾向となっていて、会社では、これまでも成長が続くアメリカ市場で事業を強化するため、現地の企業を買収してきました。

仲井嘉浩社長はオンラインで開いた記者会見で「今回の買収によって、アメリカの西部から南東部への進出を図ることができる。われわれが持つ技術力で、アメリカでも、より良質で、快適な住宅を多く供給できるメーカーになっていきたい」と述べました。