「オープンAI」アルトマンCEO 「ダボス会議」で解任劇振り返る

生成AIのChatGPTを開発した「オープンAI」のサム・アルトマンCEOは、スイスで開かれている通称「ダボス会議」に参加しました。自身を解任した取締役会は規模が小さく、経験が不足していたと振り返りました。

「オープンAI」のサム・アルトマン氏は去年11月に取締役会によってCEOを突如、解任され、全体の9割を超える700人以上の社員が、復帰しなければ退社の可能性があるなどとする書簡に署名し、その後、復帰しました。

そのアルトマンCEOは18日、世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」に参加しました。

解任劇のあと公の場に姿をあらわすのは初めてです。

当時の経緯について触れ、「取締役会の規模が小さく、必要な経験が不足していた。緊急ではないが、重要な問題を放置してはいけないという教訓を得た」と述べました。

生成AIの今後については、「世界で、非常に強力なAIに近づくにつれて、奇妙なことが起こるだろう」としたうえで「テクノロジーのマイナス面を恐れることはよいことだ。どの程度が安全なのか、どのように国を越えて調整するのか、社会の意見を聞く責任がある」と述べて、利用者などの声を取り入れながら世界的な規制を設けることが必要だという考えを強調しました。