パナソニックHD子会社 福島の工場閉鎖へ 従業員は雇用継続検討

パナソニックホールディングスの子会社は、オーディオ製品やデジタルカメラを手がけてきた福島市にある工場を老朽化のため、来年5月末に閉鎖すると発表しました。

閉鎖されるのは福島市にある「パナソニックコネクト」の福島工場です。

この工場は1970年に設立され、ラジオやCDラジカセといったオーディオ製品やデジタルカメラを生産してきました。

しかし、東日本大震災やその後のたび重なる地震で被害を受けたほか、設立から半世紀以上がたち、建物の老朽化が進んでいることなどから来年5月末で閉鎖されることになりました。

工場に勤めるおよそ450人の従業員は、希望に応じて雇用の継続を検討するとしています。

閉鎖後の工場とおよそ5万2000平方メートルの敷地は、今後、活用方法を探るとしています。

パナソニックコネクトの新家伸浩執行役員は記者会見で「地元経済に貢献したい思いでいたが、工場を閉鎖することになり申し訳ない。雇用を維持できる環境を作り出せるよう努力していきたい」と述べました。