共産党 党員減少進む中 女性初の委員長で党勢回復できるか課題

共産党は、20年以上委員長を務めた志位氏に代わって、田村智子氏が女性として初めて委員長に就任しました。党員の減少が進む中、次の衆議院選挙で議席の増加を実現するなど党勢の回復を図ることができるかが課題となります。

18日に閉会した共産党の党大会では、23年余りにわたって委員長を務めてきた志位氏に代わって、政策委員長だった田村智子氏が女性として初めて委員長に就任しました。

一方、志位氏は、2006年以降、空席となっていた議長に就任しました。

山添拓 参議院議員

また、小池書記局長は続投し、新しい政策委員長には、39歳の山添拓参議院議員が起用されました。

田村新委員長は「志位氏とは経験値が違うので、相談しながらチームワークで頑張っていきたい」と述べました。

共産党としては、女性の登用や世代交代を進め、党のイメージを刷新して支持拡大につなげたいねらいがあるものとみられます。

ただ、共産党の党員数は、最も多かった1990年のおよそ50万人から25万人程度に半減し、高齢化も指摘されていて、国政選挙では議席が減少傾向にあります。

田村新委員長のもと、次の衆議院選挙に向けて野党共闘を進め、議席の増加を実現するなど、党勢の回復を図ることができるかどうかが今後の課題となります。