社会

新型コロナ感染状況 “着実に感染者増加 対策徹底を” 厚労省

新型コロナウイルスの全国の感染状況は、今月14日までの1週間では1つの医療機関当たりの平均の患者数が8.96人で、前の週の1.29倍となっています。
厚生労働省は「多くの都道府県で、着実に感染者が増えていると見られる。例年、冬は感染が拡大する時期であり、引き続き対策を徹底してほしい」としています。

1医療機関当たり8.96人 前週比1.29倍

厚生労働省によりますと、今月14日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から1万143人増えて4万4178人となりました。

また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は8.96人で、前の週の1.29倍となりました。

前の週から増加が続くのは8週連続となります。

都道府県別では多い順に
▽岐阜県が14.29人
▽茨城県が14.21人
▽愛知県が14.17人
▽長野県が14.05人
▽佐賀県が13.82人などとなっていて、43の都道府県で前の週より増加しています。

能登半島地震の影響で、新型コロナの患者数を報告することになっている石川県の48の医療機関のうち、能登北部の4か所からの報告は含まれませんが、石川県は10.48人で前の週より増加しました。

今月14日までの1週間に、全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は2846人で、前の週と比べて489人の増加でした。

厚生労働省は全国の流行状況について「多くの都道府県で、着実に感染者が増えていると見られる。例年、冬は感染が拡大する時期であり、引き続き対策を徹底してほしい」としています。

専門家の話 インフルエンザと新型コロナの感染傾向は

岩手医科大学の元教授で感染症に詳しい櫻井滋医師は「インフルエンザの感染状況が減少傾向にある一方、新型コロナは増加傾向で、2つの波が少しずれている。しかし、どちらも感染経路は同じなので、今後、どちらも増える可能性があると考えている。新型コロナが重症化するケースは減っているとはいえ、家族や高齢者施設の中に患者がいる場合、強い対策を取らなければあっという間に広がってしまうという状況は変わっていない。3密を避けることや手洗いやマスクといった対策が大切だ」と述べました。

また、被災地での感染状況について「金沢市など被害が比較的少ないところでは感染状況は通常どおりの動きに見えるが、被害の大きかった奥能登では定点把握ができない状態で、避難所や地域ごとにも流行状況が違うようだ。学会でチームを派遣して避難所の状況を調べたところ、当初は下痢などの症状が目立ったが、いまは、インフルエンザのような呼吸器症状の患者が多く見られる避難所もあった。予断を許さない状況だ。症状があっても検査もできない状況にあると聞いているので、避難所ごとに状況を細かく確認して、支援していく必要があると思う。能登地域に入るすべての方々がマスクをしたり手を洗ったりといった感染対策をとってほしい」と話していました。

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