通信各社“被災地で立ち入り困難な地域 応急復旧めど立たず”

能登半島地震で携帯電話の復旧が進まない石川県の地域について、通信大手各社は、18日に共同で記者会見を開き、道路の寸断などで立ち入りが難しい地域では、応急復旧のめどが立っていないことを明らかにしました。

能登半島地震では、石川県の輪島市と珠洲市のそれぞれ一部の地域で、今も携帯電話が利用できない状態が続いています。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの通信大手4社は、18日にオンラインで共同の記者会見を開き、復旧に向けた現在の状況を説明しました。

このなかで各社は、これまで車や船、ドローンによる移動基地局や、衛星通信サービスを使ったアンテナの設置などによる応急復旧を進めてきたものの、輪島市と珠洲市の、この地域では、道路の寸断や土砂災害などで立ち入りが難しいことを理由に、応急復旧のめどが立っていないということです。

一方、応急復旧を済ませた地域でも、停電が解消していないことや、光ケーブルなどの通信設備の被害が大きいことから、本格的な復旧には長期間かかる見通しだとしています。

会見で、NTTドコモの小林宏ネットワーク本部長は「道路の寸断や大雪の影響など、いままでの災害対応の中でも、今回の被害は大きいと考えている」と述べました。