韓国のビール輸入額 国別で日本が5年ぶり1位に

韓国で去年、日本から輸入されたビールは、日本円にして82億円となり5年ぶりに国別で1位になりました。

韓国の税関当局が発表した貿易統計によりますと、2023年の日本からのビールの輸入額は5551万ドル、日本円にして82億円でした。

これは、前の年の4倍近くで、国別の輸入額で1位となりました。

日本のビールの輸入額が韓国でトップになるのは2018年以来、5年ぶりです。

韓国では、2019年に日本政府が韓国向けの半導体などの原材料について輸出管理を厳しくする措置をとったあと、日本製品の不買運動が起きて、日本のビールの売り上げが大きく落ち込みました。

韓国の通信社、連合ニュースは、2023年の日韓首脳会談の開催を契機に両国関係が改善したことや、不買運動が沈静化したことなどが影響していると伝えています。

また、2022年まで輸入額が1位だった中国が2023年は3位となり、韓国メディアは、中国の大手ビールメーカーの工場にある原料の倉庫で作業員が用を足しているように見える動画が、2023年にSNSで拡散したためだと伝えています。