富山 氷見市 断水した1万7000戸余 1月分の上下水道料金 無料に

能登半島地震で震度5強の揺れを観測した富山県氷見市では、断水した1万7000戸余りを対象に今月分の上下水道料金を無料とすることを決めました。

氷見市によりますと、今月1日の地震の影響で上田子浄水場から水の供給を受ける住宅およそ1万4000戸と事業所など3400戸のあわせて1万7400戸が断水しました。

断水で不便をかけたり、漏水により実際とは異なる使用量となっている可能性があったりすることなどから、氷見市は断水した1万7400戸すべてを対象に今月分の水道料金を無料にするということです。

一般家庭では1戸あたり、およそ8000円が免除される計算で、総額はおよそ1億4000万円にのぼることから市は、一般会計から財源を充てる方針です。

また、地震の影響で先月の水道の使用量を検針できていないことから、去年11月分をみなし料金としてことし3月に同額を徴収する予定です。

一方、水源が異なり断水しなかった仏生寺の一部と坪池、赤毛の3地区あわせて70戸は通常どおり、水道料金を請求することにしています。

氷見市上下水道課は「断水などで水道が使えず、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんでした。今回の対応で、市民の負担の軽減につなげたいと考えています」としています。