岸田首相 3月上旬の訪米見送り 4月前半を軸に改めて検討

岸田総理大臣は、アメリカへの公式訪問について、日米双方の議会日程も踏まえ、当初、想定していた3月上旬は見送り、4月前半を軸に改めて検討しています。

岸田総理大臣は、去年11月にアメリカを訪れた際、バイデン大統領から、ことしの早い時期に国賓待遇で公式訪問するよう招待を受け、当初は3月上旬を想定し調整を進めていました。

しかし、政府関係者によりますと、3月はアメリカではバイデン大統領による一般教書演説などの議会日程が見込まれるのに加え、日本側も国会で新年度予算案の審議が大詰めを迎えることも踏まえ、岸田総理大臣はこの時期の訪問を見送り、4月前半を軸に改めて検討しています。

両政府間では、日米首脳会談を4月10日に行う案も出ていて、岸田総理大臣がアメリカ議会で演説を行うことも調整されています。

岸田総理大臣が国賓待遇でアメリカを公式訪問すれば、2015年の安倍元総理大臣以来9年ぶりとなります。

18日午前、東京都内で記者会見したエマニュエル駐日大使は岸田総理大臣のアメリカへの公式訪問についてことし春になるとの認識を示したうえで、「ここ数年で安全保障や、外交、経済成長などの分野で日本があげた成果を確認し、祝う場となる。そして次の10年に向けた青写真を描く機会となる」と述べました。