第一生命HD 4月入社の大卒社員の初任給16%引き上げへ

生命保険大手の第一生命ホールディングスはことし4月に入社する大卒の社員の初任給を16%引き上げる方針を決めました。人材の獲得競争が激しくなる中、若い世代の待遇を改善する動きが相次いでいます。

発表によりますと、第一生命ホールディングスは、ことし4月に入社する大卒の新入社員のうち、転勤を伴う社員の初任給について、一定の残業代を含めた月額で今の27万6000円から32万1000円に引き上げる方針を決めました。

会社は物価上昇などを踏まえて来年度の社員の賃金を平均で7%引き上げる方針ですが、今回の初任給の引き上げは率にして16%になります。

初任給の引き上げは4年ぶりで、会社は「優秀な人材の確保、定着につなげていきたい」としています。

また、住友生命は、ことし4月に入社する社員の初任給について、残業代を含まない月額で2万5000円引き上げて23万5000円とし、来年4月に適用する初任給はさらに引き上げて26万円にするとしています。

転職を選ぶなど働く人の意識が変化する中、企業の間では人材の獲得競争が激しくなっていて、若い世代の待遇を改善する動きが相次いでいます。