河崎秋子さんは「喜びの渦に巻き込まれて、地に足が着いていない状態です。北海道にはこれまでに芥川賞や直木賞を受賞した作家がたくさんいて憧れていたので、本当にうれしく思います」と受賞の喜びを語りました。
今回の作品については「北海道の農家で生まれ、冬の寒さや熊が出そうな場所の感覚は自分の五感で感じ取っていて、そうした経験を先人が残した文章やことばと結び付けて、物語で再現した」としたと語りました。
そして、今後については、「子どもの頃から道東の端っこで暮らしていて本を読むのが一番の娯楽で、本を通して世の中を知るということをずっと経験して育ってきたので逆に自分が書く側にまわり、自分が子どもの頃に感銘を受けたように、読んでくれた人の心に何かを届けられたらいいなという風に思っています」と語りました。
河崎さんは、能登地震についてもふれ、「元日から地震もあるなか小説で何ができるのか襟を正して考えていきたい。北海道を題材にまだ書きたいものがあり、より深く広い小説が書けるように頑張っていきたい」と話していました。
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直木賞 河崎秋子さん「喜びの渦に巻き込まれ地に足着かず」
第170回芥川賞と直木賞の選考会が17日、東京で開かれ、直木賞に河崎※秋子さんの「ともぐい」と、万城目学さんの「八月の御所グラウンド」が選ばれました。
※河崎※さんのサキは「立つさき」
【詳しく】芥川賞に九段理江さん 直木賞に河崎秋子さんと万城目学さん
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