日経平均株価の上昇傾向 “企業業績への期待やNISAが背景か”

日経平均株価がバブル期以来の高値水準を更新するなど上昇傾向が続いていることについて、日本証券業協会の森田敏夫会長は企業業績への期待や、ことしから制度が拡充された「NISA」による下支えが背景にあるという考えを示しました。

日経平均株価は17日も、一時、3万6200円台をつけて、取り引き時間中としては、バブル期の1990年2月以来の高値水準を更新するなど、上昇傾向が続いています。

これについて日本証券業協会の森田会長は17日の記者会見で、「日本経済はモノやサービスの価格の適正化が企業の業績を押し上げ、そのことで賃上げが進むなど、好循環に入る素地がある。海外の投資家もその点を注目している」と述べ、企業業績への期待が株価を押し上げているという見方を示しました。

また、「これまでは相場が上がると個人投資家が売り手になるが、新NISAの影響で売り手に回らなかった」と述べ、ことしから制度が拡充された「NISA」による下支えも背景にあるという考えを示しました。

そのうえで、今後の株価の見通しについて、「ことしの日本株は強く、1989年の年末につけた史上最高値の更新は十分ある。4万2000円から3000円になってもおかしくない」と述べ、強い期待感を示しました。