賃上げ実現へ「政労使会議」近く開催の方向で調整 岸田首相

岸田総理大臣は政府与党連絡会議で、物価の上昇を上回る賃上げの実現に向けて、政府と経済界、労働界の3者による「政労使会議」を近く、開催する方向で調整していることを明らかにしました。

政府与党連絡会議で岸田総理大臣は能登半島地震の被災地を視察したことに触れ、「改めて被害の甚大さを痛感した。できることはすべてやるという姿勢で、被災者の生活となりわいの再建支援に全力で取り組んでいく」と述べました。

また、物価の上昇を上回る賃上げの実現に向けて、政府と経済界、労働界の3者による「政労使会議」を近く、開催する方向で調整していることを明らかにするとともに、医療や介護、それに障害福祉団体にも協力を要請する方針を示しました。

そして、「官民が連携して賃金が上がり、可処分所得が増える状況をことし夏には確実につくり、国民の実感を積み重ねることで社会全体の意識を変えていく」と強調しました。

一方、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題については、「重要政策を実行するためには政治の安定が不可欠だ。政治改革を求める国民の声を真摯(しんし)に受け止め、信頼回復のために何をすべきかしっかりと議論していく」と述べました。