柿沢前副大臣を公職選挙法違反の罪で起訴へ 東京地検特捜部

東京の江東区長選挙をめぐる買収などの疑いで逮捕された柿沢未途前法務副大臣について、東京地検特捜部は、勾留期限の17日、公職選挙法違反の罪で起訴する方針です。また、この選挙で支援を受け当選した木村弥生前区長についても、公職選挙法違反の罪で立件する方向で捜査を進めているものとみられます。

前法務副大臣で自民党を離党した衆議院議員の柿沢未途容疑者(52)は、保守分裂の構図となった去年4月の江東区長選挙で自民党推薦の候補と争った木村前区長を支援し、選挙運動の報酬として、区議会議員や陣営スタッフにあわせておよそ260万円を提供したり提供を申し込んだりしたとして、秘書4人とともに、公職選挙法違反の買収などの疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。

関係者によりますと、柿沢議員は、区議会議員などへの資金提供に買収の趣旨が含まれていたことは否定できないとして容疑を認めているほか、選挙期間中インターネットに木村前区長への投票を呼びかける有料広告を掲載させた容疑も認めていて、特捜部は、勾留期限の17日、柿沢議員を公職選挙法違反の罪で起訴する方針です。

また、みずからを支援した元区議会議員に選挙のあと100万円を提供するなどしていた木村前区長についても、公職選挙法違反の買収などの罪で立件する方向で捜査を進めているものとみられます。