北海道 新千歳空港 旅客機どうしが接触 機体が損傷 けが人なし

16日夕方、北海道にある新千歳空港の駐機場で国際線の旅客機どうしが接触し、双方の機体が損傷するトラブルがありました。警察や消防によりますと、火災などは発生しておらず、けがをした人もいないということです。

新千歳空港を運営する北海道エアポートに入った連絡によりますと、16日午後5時半ごろ、新千歳空港の駐機場で、ソウルに向かう予定だった大韓航空の766便と香港から到着後に駐機していたキャセイパシフィック航空の584便が接触しました。

NHKが新千歳空港で撮影した映像によりますと、大韓航空の機体の左の主翼の先端が折れているほかキャセイパシフィック航空の機体も後方部分が壊れているのが確認できます。

空港関係者によりますと、駐機場を出るため車に押されて移動していた大韓航空の機体の主翼部分が、隣に止まっていたキャセイパシフィック航空の機体に接触したということです。

当時、大韓航空の機体には乗客・乗員280人余りが乗っていて、キャセイパシフィック航空の乗客は全員降りた後で機内にいなかったということです。

警察や消防が確認した結果、接触による燃料漏れや火災などは発生しておらずけがをした人もいないということです。

北海道エアポートと航空会社などが引き続き当時の詳しい状況を調べています。

大韓航空「トーイングカーが雪道でスリップ」

大韓航空によりますと、キャセイパシフィック機と接触した大韓航空機には乗客乗員あわせて289人が乗っていたということです。

この旅客機は当時、空港での除雪作業の後に、日本航空の子会社のトーイングカーと呼ばれる車で誘導路上に押し出されるところだったということで、「トーイングカーが雪道でスリップしたのが原因だ」などとしています。

大韓航空の主翼とキャセイパシフィック航空の水平尾翼接触

国土交通省によりますと、接触したのは大韓航空の機体の主翼の左側先端部分とキャセイパシフィック航空の機体の水平尾翼の右側部分で詳しい損傷の程度はわかっていないということです。

2機は、駐機場で隣り合ってとまっていましたが、大韓航空機が出発のため、専用の車両に押される形で後ろ向きに移動している際に接触したということです。