政治刷新本部 岸田首相“時間の許すかぎり出席” 政治資金問題

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、岸田総理大臣は、16日午後開かれる、すべての党所属議員を対象にした「政治刷新本部」の会合に、時間の許すかぎり出席し、派閥のあり方などについて意見を交わす考えを示しました。

自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて16日午後、すべての所属議員を対象に「政治刷新本部」の会合を開きます。

これについて岸田総理大臣は、16日午前開かれた党の役員会で、政治の信頼回復が喫緊の課題だとした上で「時間の許すかぎり本部長である私もひざを交えて意見交換をしたい。再発防止を検討し、政治資金の透明性の拡大や政策集団のあり方に関するルール作りなどの議論を進めて行く」と述べました。

また来週、通常国会が召集されることを踏まえ「震災対応や政治資金改革など危機感を持って一致結束して取り組むことが何より大事だ」と強調しました。

維新 藤田幹事長「本音言うか注目 懐疑的に見ている」

日本維新の会の藤田幹事長は「出席した議員が勇気を持って本音を言うのか注目したい。『政治刷新本部』が踏み込んだ提案をとりまとめ、実現するエネルギーがあるのか、非常に懐疑的に見ている」と述べました。

また、藤田氏は党内に「政治改革実行本部」を立ち上げ来週にも政治資金の透明化などについて議論を始めることを明らかにした上で「自民党ではできない改革を提案していく。速やかに提言を出したい」と述べました。

国民 玉木代表「政治資金の徹底的な透明化が本質」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「派閥の中には法律に違反していないところもあり、派閥を解消すればすべて問題が解決するとは思えない。基本的には政治資金の入りと出を徹底的に透明化することが本質で、現金で政治資金のやり取りをしないことや、違反した人を厳罰に処すことにつなげていくことが大事だ。派閥の解消に争点が集中するあまり、政治資金の徹底した透明化などの議論が目立たなくなることは避けなければならない」と述べました。