イラン“イラクにあるイスラエル情報機関を攻撃”国営通信

イランの軍事精鋭部隊は、司令官らを殺害された報復として、隣国イラクにあるイスラエルの情報機関の拠点を弾道ミサイルで攻撃したと発表しました。両国の間で報復の応酬がエスカレートすることが懸念されます。

イランの国営通信によりますと、軍事精鋭部隊・革命防衛隊は16日、声明を出し「イラク北部のクルド人自治区にあるイスラエルの情報機関モサドの拠点を弾道ミサイルで攻撃し、破壊した」と主張しました。

詳しい被害の程度は分かっていませんが、現場だとされる映像には、暗闇の中で立ち上る炎や煙が確認できます。

今回の攻撃について、声明では、イスラエルによって革命防衛隊の司令官らが殺害されたことへの報復だとしています。

イランは12月、シリアに軍事顧問として派遣していた司令官ら3人が、イスラエルによるミサイル攻撃などで相次いで殺害されたとして、報復を行うと警告していました。

ガザ地区の情勢などをめぐり、イスラム組織ハマスを支援するイランは、イスラエルとの対立を深めていて、今回の攻撃によって両国の間で報復の応酬がエスカレートすることが懸念されます。