ロシア 北朝鮮と外相会談へ 北朝鮮・イランと連携を強化

ロシアのラブロフ外相は16日、北朝鮮のチェ・ソニ外相とモスクワで会談します。ウクライナへの侵攻を続けるロシアは、イランの外務・防衛のトップとも連携を確認していて、ミサイルや無人機の供与などが指摘される北朝鮮やイランとの連携を一段と強化しています。

ロシアのラブロフ外相は16日、モスクワを訪問している北朝鮮のチェ・ソニ外相と会談する予定です。

ロシアがウクライナに対する攻撃に北朝鮮から供与された弾道ミサイルを使っているとして欧米などが警戒する中、双方の外相が軍事協力について言及するかどうかが焦点となっています。

一方、ラブロフ外相は15日、イランのアブドラヒアン外相とも電話で会談し、アメリカとイギリスがイエメンの反政府勢力フーシ派の拠点を攻撃したことをそろって非難したほか、ショイグ国防相もイランのアシュティアニ国防軍需相と電話で会談し、軍事技術協力について協議したとしています。

ロシアはイランからも無人機に加え弾道ミサイルを獲得しようとしていると指摘されており、北朝鮮とともにイランとの連携も一段と強めているものと見られます。

こうした中、ウクライナ空軍は15日、南部のアゾフ海上空でロシア軍のA50早期警戒管制機と、軍用機イリューシン22を撃墜したと発表しました。

A50は空域での偵察能力を持つほか、イリューシン22は司令部機能をもつ軍用機で、いずれも作戦上重要な役割を果たしているとされているだけに、ロシアにとっては打撃となる可能性もあります。