能登半島地震 被災地など広範囲で大雪のおそれ 交通影響に警戒

最大震度7を観測した能登半島地震の被災地をはじめ、北日本や東日本の日本海側を中心に広い範囲で雪が降っていて、夕方にかけて大雪のおそれがあります。16日は日中もあまり気温が上がらない見込みで、積雪や路面の凍結による交通への影響などに警戒するとともに、低体温症にも注意して対策を心がけてください。

夕方にかけて大雪のおそれ

冬型の気圧配置と上空の寒気の影響で、能登半島地震の被災地をはじめ、北日本や東日本の日本海側を中心に広い範囲で雪が降っています。

午前11時までの3時間に降った雪の量は
▽群馬県みなかみ町で13センチ
▽岐阜県白川村で9センチ
▽新潟県湯沢町で6センチ
▽石川県珠洲市や輪島市で1センチなどとなっていて、北日本や東日本では16日夕方にかけて大雪となる見込みです。

また、新潟県では非常に強い風が吹き、16日の
▽最大風速は20メートル
▽最大瞬間風速は30メートルと予想され、引き続き荒れた天気となって海上はうねりを伴いしける見込みです。

気象庁は、積雪や路面の凍結による交通への影響や高波に警戒するとともに、着雪やなだれにも注意するよう呼びかけています。

また、地震の揺れで損傷を受けている建物は雪の重みで倒壊するおそれがあるため、家が傾くなどふだんと変わった様子がないか注意するようにしてください。

被災地は日中も気温上がらず

被災地は厳しい寒さが続いていて午前11時の気温は
▽富山県氷見市で0.7度
石川県の
▽七尾市で0.9度
▽珠洲市で1.4度などとなっています。

日中もあまり気温が上がらず、最高気温は
▽輪島市と金沢市、富山市でいずれも3度と予想されています。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなる人も出ています。

特に、低体温症に注意して家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖かくして定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。

地震活動は活発な状態続く

気象庁によりますと、能登地方やその周辺を震源とする地震は徐々に減少しているものの、地震活動が活発な状態が続いています。

震度1以上の揺れを観測した地震は16日午前8時までに1413回に上り、気象庁は今後2、3週間ほどは最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。