被災した妊産婦のための2次避難所 金沢に開設 助産師が支援

能登半島地震で被災した妊娠中や産後間もない女性のための2次避難所が金沢市に設けられ、助産師が支援しています。

妊産婦のための2次避難所が設けられたのは、金沢市常盤町にある石川県青少年総合研修センターです。

ここでは、妊婦と産後1か月までの女性を受け入れていて、今は妊娠10週から16週の女性4人と、その子どもなどが利用しています。

2人の助産師が午前9時から午後5時まで常駐し、母子の健康観察や相談、それにマッサージなどを行っています。

ここに避難している珠洲市の40代の女性は、現在、妊娠16週で、6歳の息子と2人でこの施設に避難してきました。

15日は、助産師に赤ちゃんの心臓の音を確認してもらい、順調に育っていることがわかりました。

女性の自宅は地震で傾き、一時は車中泊をしていましたが、1週間ほど風呂にも入れず、おなかの赤ちゃんの健康を心配していたということです。

女性は「おなかの赤ちゃんの健康状態が心配でしたが、助産師さんに確認してもらい、心臓の音を聞けたときは涙が出ました。助産師さんが心の支えになっています」と話していました。

助産師の吉田みち代さんは「最初は顔色が悪かったり、不安を抱えたりしていたお母さんが、ここでは安心して過ごせていると感じます。赤ちゃんのためにも、ぜひ支援を受けに来てほしい」と話していました。