北朝鮮外相 モスクワに到着 ロシア外相と16日に会談へ

北朝鮮のチェ・ソニ外相は、首都モスクワに到着し、ロシアへの公式訪問を始めました。両国の軍事的な結び付きに欧米などが警戒する中、16日にラブロフ外相と会談し、さらなる連携強化を確認する見通しです。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信によりますと、チェ・ソニ外相が率いる政府の代表団は14日、ロシアの首都モスクワに到着し公式訪問を始めました。

チェ外相は、17日までロシアに滞在するとしていて、ロシア外務省によりますと、16日にラブロフ外相と会談する予定だということです。

外相会談では、ラブロフ外相が訪朝した去年10月に締結された、ことしと来年の両国外務省の交流計画を踏まえて、経済や科学技術分野などでの具体的な協力について調整が行われる可能性があります。

また、ウクライナ侵攻を続けるロシアが北朝鮮から供与された弾道ミサイルを使っているとして両国の軍事的な結び付きに欧米などが警戒する中、両外相が軍事協力について言及するのかも焦点です。

会談では、去年9月の首脳会談でキム・ジョンウン(金正恩)総書記が招待したとする、プーチン大統領の北朝鮮訪問について話し合われる可能性もあり、両外相は会談を通じてさらなる連携強化を確認する見通しです。

ロシア「プーチン大統領の訪問を期待」

ロシア大統領府のペスコフ報道官は15日、記者団に対し「北朝鮮はわれわれの隣国で、パートナーであり、あらゆる分野での関係をさらに発展させていく」と述べ、北朝鮮との関係強化に意欲を示しました。

そのうえで「プーチン大統領はピョンヤンへの公式訪問の招待を受けている。予見可能な将来、訪問が実施されることを期待している。訪問の時期は外交ルートを通じて合意されるだろう」と述べ、プーチン大統領の北朝鮮への訪問についても話し合われる可能性を明らかにしました。