東京湾アクアライン 通行料金変動 来年度も試験導入継続へ調整

千葉県と神奈川県を結ぶ「東京湾アクアライン」で、渋滞の緩和のため、時間帯によって通行料金を変動させる制度が試験的に導入されてから半年がたち、交通量の分散に一定の効果があった一方で、効果の減少傾向もみられることから、国や県などは、来年度も試験導入を継続する方向で調整を進めることにしています。

「東京湾アクアライン」では、課題となっている交通渋滞を解消しようと、国や県などは去年7月から、土日と休日にかぎり、千葉県から神奈川県に向かう上り線で、
▽午後1時から8時の通行料金を50%値上げし
▽午後8時から翌日の午前0時までは25%値下げする
「ロードプライシング」を試験的に導入しています。

15日は、国や県など関係機関の担当者による会議が開かれ、試験導入の効果について中間報告が行われました。

通行料金が値上げされた時間帯の通行量は、前後の時間帯への分散がみられ、渋滞によって余分にかかった通行時間は、土日のいずれも、前の年と比べて10分ほど短くなるなど一定の効果が確認できたということです。

一方で、こうした効果は減少傾向にあるということで、国や県などは、さらに長期間にわたってデータの収集が必要だとして、ことし3月までとしていた試験導入を、来年度も継続する方向で調整を進めることで一致しました。