能登半島地震2週間 地震活動続く 16日にかけ大雪おそれ

最大震度7を観測した能登半島地震の発生から15日で2週間となりました。今月1日以降、体に揺れを感じる地震は1400回を超えるなど活発な地震活動が続いていて、引き続き震度5強程度かそれ以上の揺れに注意が必要です。一方、被災地は16日にかけて大雪になるおそれがあり、気象庁は交通への影響に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、能登地方やその周辺を震源とする地震は徐々に減少しているものの、地震活動が活発な状態が続いています。

震度1以上の揺れを観測した地震は15日午後4時までに1404回に上り、気象庁は引き続き、最大震度5強程度かそれ以上の揺れに注意するよう呼びかけています。

16日にかけて再び雪

冬型の気圧配置と上空の寒気の影響で、石川県や新潟県などで再び雪が降っています。

午後5時までの3時間に降った雪の量は
▽新潟県湯沢町で9センチ
▽富山市の猪谷で3センチ
▽石川県白山市河内で1センチ
などとなっています。

16日にかけて北日本や東日本で大雪となり、このうち石川県では15日夜から16日の昼前にかけて大雪となるおそれがあります。

16日夕方までの24時間に降る雪の量はいずれも多いところで
▽東北と関東甲信、新潟県で80センチ
▽石川県の山地など北陸で60センチ
▽北海道で50センチ
▽石川県の平地で20センチ
と予想されています。

北日本から東日本では、15日夜遅くにかけて雪を伴って非常に強い風が吹き、海上では大しけとなる見込みです。

15日の最大風速は
▽北海道で23メートル
▽新潟県で20メートル
▽東北で18メートル
最大瞬間風速は30メートルから35メートル
と予想されています。

気象庁は、猛吹雪や吹きだまり、積雪、路面の凍結による交通への影響のほか、暴風、高波に警戒するとともに着雪や雪崩にも注意するよう呼びかけています。

また、地震の揺れで損傷を受けている建物は雪の重みで倒壊するおそれがあるため、家が傾くなどふだんと変わった様子がないか注意するようにしてください。

このほか、被災地は16日も朝の最低気温が氷点下となるなど厳しい冷え込みが続く見込みです。

避難生活の長期化で体調を崩す人が相次ぎ、「災害関連死」の疑いで亡くなった人もいます。

特に、低体温症に注意して家族や周りに体調を崩している人がいないか声をかけあい、できるかぎり暖かくして定期的に体を動かすなど対策を心がけてください。