被災の日本航空石川 野球部員ら山梨の系列校へ センバツ目指し

能登半島地震で被災し、石川県から拠点を移す日本航空高校石川の野球部員の受け入れが15日、山梨県にある系列校のキャンパスで始まりました。

石川県輪島市にある日本航空高校石川は、被災した影響で4月から生徒およそ600人が山梨県甲斐市の系列校のキャンパスに通います。

このうち野球部は、去年秋の北信越大会でベスト4入りを果たしセンバツ出場の可能性があるため一足早く練習の拠点を移すことになり、15日から受け入れが始まりました。

このうちキャプテンの寳田一慧選手は午後2時すぎ、父親が運転する車で到着しました。

実家がある福井県から6時間ほどの道のりでしたが、車から降りるとすぐにグローブや練習着などが入ったバッグを寝泊まりに使う教室に運び入れたり段ボールベッドに布団を広げたりしていました。

ほかの選手との再会を喜ぶ様子も見られ、寳田選手は「仲間と久しぶりに会えてほっとしました。多くの人の支援のおかげで野球ができることに感謝して練習を頑張りたいです」と話していました。

このキャンパスでは17日にかけて主力の選手など30人を受け入れ、チームは早ければ今週中にも練習を再開する予定です。