林官房長官“台湾総統選 祝意はこれまでも表明 協力の深化を”

台湾の総統選挙で当選した頼清徳氏に上川外務大臣が祝意を示したことに中国側から抗議を受けたことについて、林官房長官は、選挙に関する祝意は過去にも表明しており、今後も一貫した立場で台湾との協力深化を図っていく考えを示しました。

13日投票が行われた台湾の総統選挙をめぐり、上川外務大臣が、当選した与党・民進党の頼清徳氏に祝意を示したことについて、中国側は「強い不満と断固とした反対を表明する」として、日本側に抗議しました。

林官房長官は午前の記者会見で、抗議に対する受け止めは外交上のやり取りで控えたいとしたうえで「台湾は日本にとって基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する極めて重要なパートナー、大切な友人で、台湾における民主的な選挙の円滑な実施に対しては、これまでも祝意を表明してきている」と述べました。

そして「台湾との関係は、1972年の日中共同声明を踏まえて非政府間の実務関係として維持していくのが日本政府の従来一貫した立場であり、この立場を踏まえつつ、日台間の協力と交流のさらなる深化を図っていく」と述べました。

公明 山口代表「台湾の実情を反映した結果」

公明党の山口代表は鹿児島市での講演で「台湾の実情を反映した結果だ。台湾は日本と経済や文化の関係が深いのでしっかり交流を続けていくことが大事だ」と述べました。

また、中国が台湾への軍事的な圧力を強めていることについて「対話によって平和的に解決していくことが世界の共通認識であり、まかり間違っても力を使うことがないようにしなければならない」と述べました。