イスラエルとハマス戦闘100日 人質の映像公開 終結見通せず

イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まってから14日で100日がたち、ハマスは新たに3人の人質の映像を公開するとともに、イスラエルの攻撃で人質も死亡した可能性があると明らかにしました。一方、イスラエル側もこれまでにハマスの戦闘員およそ9000人を殺害したとしていて、戦闘の終結は見通せない状況が続いています。

ガザ地区では一連の衝突が始まってから100日となった14日も、イスラエル軍による激しい攻撃が行われ、パレスチナの地元メディアは多数の死傷者が出たと伝えています。

ガザ地区の保健当局は14日、過去24時間にイスラエル軍の攻撃で125人が死亡し、これまでの死者は2万3968人に上ると発表しました。

こうした中、ハマス側は14日、ガザ地区で拘束されている人質3人の姿を写したとみられる映像を新たに公開しました。

映像では、26歳の女性と53歳、38歳の男性だとされる合わせて3人の姿が写されていますが、いつ撮影されたものかは明らかにしていません。

ハマスの軍事部門カッサム旅団の報道官は声明を発表し、「人質たちの運命はイスラエル軍の侵略のせいで、この数週間で分からなくなった。多くは最近死亡した可能性が高く、残りの人質も差し迫った危険にさらされている」と主張しました。

そして「イスラエルが侵略をやめなければ、いかなる話し合いも無意味だ」としてガザ地区でイスラエル軍の軍事作戦が続く間は人質の解放に関する交渉に応じない姿勢を改めて強調しました。

一方、14日、イスラエル軍はこれまでにハマスの戦闘員およそ9000人を殺害したほか、ハマスに関連する施設など合わせておよそ3万か所を攻撃したと発表しました。

イスラエルのネタニヤフ首相は14日、「戦いは今後、数か月続くだろう。必ず全員の人質を連れ戻す」と主張しています。