除雪車 自動運転化や遠隔操作に向けた開発が活発に

冬の時期に除雪作業を担う人たちの人手不足が課題となるなか、除雪車の自動運転化や遠隔操作に向けた開発が活発になっています。

道路などの除雪作業を担う人材不足は高齢化などを背景に深刻化していて、全国建設業協会が2022年に実施した調査では、除雪作業を手がける全国の建設会社のうち47%が5年後に作業員が不足し作業に支障が出ると回答しています。

こうした中、NTTコミュニケーションズは除雪車の遠隔操作の技術開発を進めています。

寒さなど厳しい環境での作業を避けることで、担い手を増やすのがねらいです。

位置情報のシステムと5G通信などを組み合わせ、除雪車に搭載したカメラの映像などを見ながら遠隔操作を行う仕組みで、2024年度中にまずは駐車場など私有地での実用化を目指しています。

事業を担当する朝倉由香子さんは「場所を問わずに除雪作業ができるようにすることで、若い世代の作業員の増加や高齢の作業員の負担の軽減につながる」と話しています。

また、NECは中日本高速道路と共同で、高速道路で複数の除雪トラックが同時に無人走行する自動運転の技術開発を進めています。

人の命や生活にも関わる除雪作業を維持しようと、企業の間で除雪車の自動運転化や遠隔操作に向けた開発が活発になっています。