石川 七尾市に災害廃棄物の一時的な集積場設置 住民が持ち込み

石川県七尾市では地震で発生した災害廃棄物の一時的な集積場が12日から設けられ、住民らが壊れた家具などを次々と持ち込んでいました。

集積場は七尾市石崎町の能登香島駐車場に設けられ、12日から家具や家電など10種類の災害廃棄物を持ち込むことができるようになりました。

14日も住民らが車で集積場を訪れ、職員の指示に従って壊れた家具や家電などを次々と持ち込んでいました。

13日は災害廃棄物を持ち込む車の列が近くの県道まで続いて渋滞が発生し待ち時間が3時間を超えることもあったということで、14日は職員を増員するなどして対応したということです。

民宿を営んでいるという50代の男性は「このままだと廃業に近く、地震が起きてから時間が止まってしまった気がしている。こうやって片づけを進めることで自分自身の時間も進めている」と話していました。

また、自宅が傾いたという60代の男性は「避難所にいる母のたんすがもう使えないので持ってきた。母に伝えたら『嫁入り道具だったのに』とさみしそうだった」と話していました。

この集積場では、3月31日までの間、午前9時から午後3時まで災害廃棄物の持ち込みを受け付ける予定です。