石川 和倉温泉 地震で壊れた温泉くみあげる配管の修復進む

石川県を代表する温泉地、七尾市の和倉温泉では、地震の影響で壊れた温泉をくみあげる配管の修復作業が進められています。

およそ1200年の歴史がある石川県を代表する温泉地の和倉温泉は、今回の地震で大きな被害を受け、地元の組合に加盟するほとんどの旅館やホテルが休業しています。

また、組合に加盟する旅館やホテルの9割に温泉を供給している会社では、源泉から温泉をくみあげる配管が壊れ温泉が送りだせない状態になりました。

この会社では今月6日から配管の修理を始め13日、温泉が途中まで通ることが確認できたということで、引き続き作業を進めることにしています。

会社の小泉孝史社長は「和倉温泉街は能登の入り口として長く続いてきました。温泉が出なくなっても必ず出すという思いで作業を進めています」と話していました。

一方、温泉の供給を受ける旅館では一日も早い復旧を待ち望んでいます。

旅館「はまづる」では地震の影響で地面が割れて調理場に10センチ以上の段差ができたほか、従業員の通用口にもひび割れができるなど大きな被害を受けました。

また、旅館内の配管についても確認ができておらず、営業再開の見通しが立っていないということです。

「はまづる」の高城一博専務は「温泉が出ないと和倉温泉とは名乗れない。どんなに時間がかかっても必ず温泉を守りたい」と話していました。