スキージャンプ女子W杯第10戦 伊藤有希が優勝 札幌

スキージャンプ女子のワールドカップが札幌市で行われ、今シーズンの初戦を制した伊藤有希選手が2本のジャンプをそろえて優勝し、ワールドカップ通算9勝目を挙げました。

スキージャンプ女子のワールドカップは今シーズンの第10戦が14日、札幌市にある大倉山ジャンプ競技場のヒルサイズ137メートルのラージヒルで行われました。

日本勢は今シーズンのワールドカップ初戦で優勝した伊藤選手や通算63勝を挙げているエースの高梨沙羅選手など5人が出場しました。

伊藤選手は1回目からK点を超えるビッグジャンプを見せて、全体でトップの飛距離となる124メートル50で首位に立ちました。

2回目は129メートル50と、さらに飛距離を伸ばして合計ポイント230.1でトップを守り、今シーズン2勝目、ワールドカップ通算9勝目を挙げました。

伊藤選手の地元、北海道でのワールドカップ優勝は2017年以来です。

また、高梨選手は、1回目が118メートル50、2回目が125メートル50にとどまり、合計ポイント204.9で7位でした。

このほかの日本勢は
▽丸山希選手が23位
▽岩佐明香選手が24位
▽勢藤優花選手は2回目に進むことができず34位でした。

伊藤有希「地元では絶対に勝とうと」

ワールドカップで今シーズン2勝目を挙げた伊藤有希選手は「地元の札幌大会では絶対に勝とうと思っていた。これまでたまたまかみ合っての優勝ばかりで、ねらっての優勝は初めてなのですごくうれしい」と喜びを語りました。

優勝を決めた2回目のジャンプについては「きょうの日付が札幌で初めて優勝した日と一緒だと1回目が終わった後に関係者に言われて、2回目のジャンプの前は30秒に1回くらいあくびがでるほど緊張した」と振り返りました。

今後のシーズンに向けては「まだまだシーズンは長いので、今回のようなきっかけをつかみながら1試合1試合積み重ねていきたい」と話していました。