石川 能登町の高齢者施設 熊本から介護福祉士が支援

能登半島地震で高齢者や障害者などを支援する福祉関係者も被災し、人手の確保が課題となる中、石川県能登町の高齢者施設には、他県の施設から介護福祉士が派遣され支援にあたっています。

認知症の高齢者などが利用する能登町のケアホーム「いるか乃里」では、14人いる職員の多くが被災し、通常どおり勤務できない職員もいる中、施設で受け入れられる人数の上限を超える10人の高齢者が生活を続けています。

人手が不足している施設を支援しようと、8年前の熊本地震で被害を受けた熊本県にある高齢者施設が1月11日から介護福祉士2人を派遣し、利用者のケアや支援物資の仕分けなどを行っています。

14日は、地震のあと新型コロナウイルスに感染した利用者がいたことから、抗原検査をしたりトイレの介助などを行ったりしていました。

派遣された本田裕志さんは「自分も熊本地震の時に大変な思いをしたので職員の方もだいぶお疲れだと思い、少しでも負担が減るように活動しています」と話していました。

ケアホームの上野かおり施設長は「2人は利用者や職員とすぐなじみ安心しました。職員も被災して休ませたいと思う中でとても助かっています」と話していました。

2人の派遣は14日で終わるということで、施設では石川県を通じて介護職員の派遣を申し込んでいるということです。