戦闘開始から100日 イスラエル首相「完全勝利まで戦い続ける」

イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まってから14日で100日となります。これを前にイスラエルのネタニヤフ首相が演説し「目標を達成し、完全に勝利するまで戦いを続ける」と述べ、ガザ地区での軍事作戦を続ける考えを改めて示しました。

去年10月7日に始まったイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は、14日で100日となります。

これを前にイスラエルのネタニヤフ首相は13日、テルアビブで演説し「われわれはハマスの壊滅と人質の解放、そしてガザ地区を今後、イスラエルへの脅威にさせないという目標を達成し、完全に勝利するまで戦いを続ける」と強調しました。

そのうえで国際司法裁判所で軍事作戦の停止を求める訴訟の審理が行われていることや、イエメンの反政府勢力フーシ派などとの緊張が高まっていることに触れ、「国際司法裁判所も悪の枢軸も誰もイスラエルをとめることはできない」と述べ、一連の動きが作戦の継続には影響しないという強気の姿勢を示しました。

イスラエル軍によるガザ地区への攻撃は連日、続いていて、ガザ地区の保健当局は13日、これまでの死者数は2万3843人にのぼるとしています。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は13日、声明を発表し、「この100日間のおびただしい死や破壊、退避、飢え、喪失、悲しみはわれわれが共通してもつ人間性を汚してきた」と厳しく非難しました。

そして「たび重なる呼びかけにもかかわらず、ガザ地区の人々への殺りくを止め、食料や医薬品、水、避難所を安全に提供するための人道的な停戦は実現していない。ガザ地区の人たちにとってこの100日は100年にも感じられた」と述べ、一刻も早い停戦を求めています。