妊婦や赤ちゃん連れ対象 避難所での宿泊体験訓練 大阪 泉大津

今月17日で阪神・淡路大震災から29年になるのを前に、大阪・泉大津市では、妊婦や赤ちゃん連れを対象に避難所での宿泊を体験する訓練が行われました。

会場となったのは、泉大津市が災害時に妊婦や赤ちゃん連れの避難所に指定している市内のホテルで、今回は13組の家族が参加しました。

はじめに親たちは子どもをだっこしたりベビーカーを押したりしながら、おむつなどを詰めた大きな荷物を持ってホテルにやってきました。

そして、会場に設けられた防災を学べるブースで担当者から、ふだん使っているものを多めに買って備蓄に回しておくことやおもちゃやおやつなどを避難の際に持って行くことなどのアドバイスを受けていました。

6歳と3歳、それに生後11か月の3人の息子を連れてきた37歳の母親は「荷物が重くて、ホテルに来るだけで大変でした。災害時に仕事などで夫がいないと、1人で子ども3人と避難することは難しいと感じました」と話していました。

生後10か月の娘がいる母親は「訓練への参加をきっかけに娘用の備蓄品をつくるなど、いいきっかけになりました」と話していました。

泉大津市の政狩拓哉危機管理監は「能登半島地震でも高齢者や赤ちゃん連れなど配慮が必要な人たちの避難が課題になっている。配慮が必要な人たちの避難所づくりに努めていきたい」と話していました。

この訓練は14日まで行われます。