金沢「1.5次避難所」新たに開設 高齢者などの一時受け入れ先に

地震による避難生活が長期化するなか、被災した高齢者などの一時的な受け入れ先となる「1.5次避難所」が13日、金沢市内に新たに開設されました。

石川県は災害関連死を防ぐために、高齢者や妊婦など配慮が必要な人を中心に旅館やホテルといった「2次避難所」への受け入れを順次進めていて、調整がつくまでの期間を「1.5次避難所」で過ごしてもらうようにしています。

13日は、新たに金沢市にある「石川県産業展示館2号館」に「1.5次避難所」が開設されました。

避難所にはおよそ80個のテントが並べられていて、テントの中には2台の段ボールベッドや毛布が用意されています。

また、電子レンジやテレビ、ポットを利用できる食堂のようなスペースも設けられていて、食事が一日3食提供されます。

さらに、看護師が24時間体制で常駐するほか洗濯機と乾燥機を使ったり、近隣にある入浴施設を無料で利用したりすることもできます。

石川県内ではすでに「1.5次避難所」として運営されている金沢市の「いしかわ総合スポーツセンター」と合わせて700人余りの受け入れが可能になり、13日までにのべ380人余りが利用しているということです。

現場の責任者を務める石川県スポーツ振興課の吉岡幸治 参事は「一刻も早く、多くの避難者を受け入れる態勢を作っていきたい」と話していました。