米メディア “米軍がフーシ派に対し追加の攻撃”

アメリカメディアは、アメリカ軍が前日に続いて12日も中東のイエメンで反政府勢力フーシ派に対して追加の攻撃を行ったと伝えました。一方、攻撃を受けて国連の安全保障理事会では緊急会合が開かれ、アメリカなどが国際法に合致した対応だったと説明したのに対して、ロシアは「地域を不安定にするものだ」と強く非難しました。

アメリカ軍はフーシ派が紅海を航行する船舶への攻撃を繰り返していることを受け11日、イギリス軍と合同でイエメンにあるフーシ派の複数の拠点を空爆しました。

これについてアメリカ軍の高官は12日、攻撃した場所は、合わせて28か所に上ったと明らかにしたうえで「フーシ派がこれまでと同じように攻撃を実行できるとは思えない」と述べ、攻撃は成功したと強調しました。

アメリカのCNNテレビはアメリカ軍が12日、フーシ派に対して追加の攻撃を行ったと伝えました。

攻撃の規模は前日よりもはるかに小さくレーダー施設を標的にしたと報じています。

攻撃を受けてフーシ派が掌握するイエメンの首都サヌアの広場では12日、アメリカを非難する大規模な抗議デモが行われました。

一方、国連の安全保障理事会では12日、緊急会合が開かれ、アメリカとイギリスは国際法に合致した自衛のための対応だったと説明しました。

これに対してロシアは「地域を不安定にするものだ」と強く非難し、アフリカの理事国なども名指しはしなかったものの、地域の緊張を高める行為は避けるべきだと懸念を示しました。