NY原油市場1バレル=75ドル台まで上昇 フーシ派拠点への空爆で

アメリカ軍とイギリス軍が中東のイエメンで反政府勢力フーシ派の拠点への空爆を行ったことを受け、12日のニューヨーク原油市場では戦闘拡大への懸念から国際的な原油の先物価格がおよそ2週間ぶりに一時、1バレル=75ドル台まで上昇しました。

12日のニューヨーク原油市場では、国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=75ドル台まで上昇し前日の終値と比べた上昇率は4%を超えました。

1バレル=75ドル台をつけるのは去年12月下旬以来、およそ2週間ぶりです。

ロンドンの市場で取り引きされている、北海産のブレント原油の先物価格も、12日は一時、およそ2週間ぶりに1バレル=80ドルを超えました。

アメリカ軍とイギリス軍が中東のイエメンで反政府勢力フーシ派の拠点への空爆を行ったのに対し、フーシ派は対決姿勢を強めていて今後、戦闘が拡大して原油の供給に影響が出るのではないかという懸念が広がっていることが背景にあります。

市場関係者は「事態が沈静化する道筋が見えない状況で戦闘が拡大すれば今後も原油価格の上昇が続く可能性がある」と話しています。