石川 輪島 被災のグループホーム高齢者が医療態勢整った施設へ

地震のあと公民館に避難していた石川県輪島市のグループホームの高齢者たちが、体調が悪化するおそれがあるとして12日夜、医療態勢が整った小松市のグループホームに移りました。

輪島市渋田町の「鶴の恩返しホーム輪島」の認知症の高齢者12人と職員7人は被災後、近くの公民館に避難していましたが、断水などの影響で十分な医療態勢が整わず、体調が悪化するおそれがあるとして受け入れ先を探していました。

しかし認知症に対応できる施設が見つからず、1週間余り公民館での避難生活を続けていたところ、小松市のグループホームが受け入れ先に決まり、12日夜、車でおよそ5時間かけて移動しました。

施設に着くとあたたかい食事が提供され、高齢者たちはうれしそうな表情で味わっていました。

輪島市のグループホームの職員は「避難場所は寒く衛生面も不安で、高齢者が体調を崩してしまうのではと思っていました。久しぶりにふだんのごはんとおかずが食べられて喜んでいると思う」と話していました。

受け入れ先となった小松市のグループホームを運営する会社の嶋浩一社長は「同じ福祉事業所として水や電気がない中で介護することの厳しさをわかっていたので受け入れました」と話していました。