軍事作戦の停止求めたICJ訴訟 イスラエル 審理で正当性を主張

ガザ地区でのイスラエル軍の攻撃が、パレスチナ人に対するジェノサイド、集団殺害にあたるとして軍事作戦の停止などを求めた訴訟の審理がICJ=国際司法裁判所で行われ、イスラエル側は作戦の正当性を主張して要請を退けるよう求めました。

オランダ・ハーグにある国際司法裁判所では12日、イスラエル軍の攻撃が、パレスチナ人に対するジェノサイドにあたるとして南アフリカが提訴している訴訟の2日目の審理が行われ、イスラエル側が口頭弁論を行いました。

この中で、イスラエルの代理人は「イスラエルはイスラム組織ハマスから国を守ろうとしている」と述べたうえで、戦っている相手はパレスチナの市民ではなく、ジェノサイドにはあたらないなどとして作戦の正当性を主張しました。

そのうえで、南アフリカが暫定的な措置として軍事作戦の即時停止などをイスラエルに命令するよう裁判所に求めていることについて「人々を守る義務を果たすイスラエルの能力を否定しようとするものだ」と述べて要請を退けるよう求めました。

裁判所は、暫定的な措置についての判断をできるだけ早く示すとしていて、一部のメディアは早ければ数週間で示される見通しだと伝えています。