インド最長の海上道路 日本支援で開通 交通渋滞など軽減に期待

インド最大の商業都市、ムンバイの湾岸部に日本の支援で全長およそ22キロにおよぶインドで最も長い海上道路が12日に開通し、交通渋滞や大気汚染などの軽減につながると期待されています。

「ムンバイ湾横断道路」は、インド西部のムンバイ市の中心部と湾を挟んだ対岸の地域を結ぶ全長およそ22キロの海上道路で、インドでも最長となります。

2018年から工事が進められ、総工費の70%余り、日本円で2420億円余りの資金をJICA=国際協力機構が円借款で供与しています。

また、日本の最新技術で組み立てられた橋桁などが使われています。

12日は開通の記念式典が現地で行われ、出席したモディ首相は「日本政府の支援でこの大きなプロジェクトを完成することができた」と述べ、日本の協力に謝意を示しました。

ムンバイは、都市圏の人口がおよそ1800万人に上るインド最大の商業都市で、急速に都市化が進んでいます。

海上道路の開通によって交通渋滞や大気汚染といった都市圏の問題の軽減が期待されています。

式典に参加した在インド日本大使館の鈴木浩大使は「経済成長著しいインドの社会開発のため日本は貢献できる技術と経験、人材を持っている。今後ともインドに寄り添って支援してきたい」と話していました。