台湾総統選挙 きょう投票日 昨夜3候補が最後の訴え

4年に1度の台湾総統選挙はこのあと日本時間の午前9時から投票が始まります。12日夜は3人の候補者が支持者への最後の訴えに臨みました。

台湾総統選挙には与党・民進党の頼清徳氏、最大野党・国民党の侯友宜氏、野党第2党・民衆党の柯文哲氏の3人が立候補しています。

選挙戦最終日の12日夜、各候補は有権者が多い北部の新北や台北で大勢の支持者を前に最後の訴えを行いました。

民進党の頼氏は、蔡英文総統の路線を引き継ぐと強調するとともに、総統選挙と同時に行われる議会・立法院の選挙の重要性を訴えました。

頼氏は「皆さんの力を分散せず、過度に楽観しないでほしい。国民党と民衆党の勢力が過半数をとれば改革が進まず、国家の安全にも大きなダメージとなる」と述べみずからへの支持とともに議会で過半数の議席獲得を目指し投票を呼びかけました。

国民党の侯氏は民進党政権が中国との関係を悪化させ戦争のリスクを高めたと批判し、中国との関係改善を訴えました。

侯氏は「今はもう私と頼清徳氏の一騎打ちの時だ。政権交代のために、私たちの勝利を支持すべきだ」と述べ、与党・民進党への批判票を分散させず結集させることで、8年ぶりの政権交代の実現を訴えました。

民衆党の柯氏は2大政党からの脱却を訴えました。

また、民衆党は議会の選挙でどの政党も過半数を獲得できなかった場合、新たな総統の政権運営の鍵を握る可能性もあります。

柯氏は「あすの投票で台湾は2大政党だけではない、われわれは単なる第3勢力ではないと証明しよう。私たちこそ台湾の主要な力で必ず未来を好転させられる」と述べみずからと民衆党への支持が台湾の変革につながると訴えました。

台湾総統選挙の投票は日本時間の午後5時に締め切られ即日開票されます。