上川外相 米国務長官と会談 岸田首相訪米へ 緊密に連携で一致

上川外務大臣は訪問先のアメリカでブリンケン国務長官と会談しました。日米同盟の抑止力と対処力を強化するとともに、3月上旬で調整が進められている岸田総理大臣の公式訪問に向けて緊密に連携していくことで一致しました。

就任後初めてワシントンを訪れている上川外務大臣は日本時間の13日未明、ブリンケン国務長官と会談しました。

冒頭、ブリンケン長官は「能登半島地震や羽田空港の事故に心からお見舞いを申し上げる。いかなる支援も提供する準備ができている」と述べました。

これに対し上川大臣は謝意を示した上で「世界が転換点を迎えている中、日米同盟が果たす役割はかつてないほど大きい」と述べました。

会談では、日米同盟の抑止力と対処力を一層強化するとともに、ことし3月上旬で調整が進められている岸田総理大臣の国賓待遇での公式訪問に向けて緊密に連携していくことで一致しました。

そして地域情勢についても意見を交わし中国や北朝鮮をめぐる課題に連携して対応することや、台湾海峡の平和と安定が重要だという認識を共有しました。

また、長期化するウクライナ情勢では強力な支援とロシアへの厳しい制裁を継続することや、イスラエル・パレスチナ情勢では衝突が中東のほかの地域に波及するのを防ぐため、外交努力を続けることで一致しました。

上川外相「首相訪問は連携一層深める機会に」

上川外務大臣は、訪問先のアメリカで記者団に対し「国際社会がさまざまな課題に直面する今こそ、日米の固い結束が重要だ。岸田総理大臣の公式訪問は、両国間の緊密な連携をあらゆる分野でより一層深めるうえで価値ある機会になると確信している」と述べました。