自民派閥改革 岸田首相 派閥の役割や機能など意見集約へ

自民党の派閥の改革をめぐり、岸田総理大臣は、派閥解消を求める意見と否定的な意見の双方があることを踏まえ、派閥の役割や機能などについて丁寧に意見集約を進めていく方針です。

自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて「政治刷新本部」で派閥改革などの議論を始めました。

こうした中、本部長を務める岸田総理大臣は12日、茂木幹事長や渡海政務調査会長など党執行部のメンバーらと個別に会談し、改革の方向性などについて意見を交わしました。

岸田総理大臣は、党内で無派閥の菅前総理大臣らが派閥の解消を主張する一方、人材育成などの観点から解消に否定的な意見も根強くある状況を踏まえ、派閥の役割や機能などについて丁寧に意見集約を進めていく方針です。

そして、来週、党所属のすべての議員を対象に議論する「政治刷新本部」の会合にみずからも出席する方向で調整しています。

一方、公明党の山口代表は「派閥の効用を訴える人もいるが、国民が関心を持っているのは弊害だ」と指摘し、派閥の存続を前提とせず議論を深めるよう求めました。

また、野党側は立憲民主党の泉代表が「裏金づくりの温床になっている派閥は解体すべきだ」と主張していて、今月26日に召集される見通しの通常国会では自民党の派閥のあり方についても論戦が交わされる見通しです。