能登半島の「道路復旧見える化マップ」新たに公開 国交省

能登半島地震の被災地では土砂崩れなどにより道路の寸断が相次ぎ、孤立状態が続く地域などで支援や救護活動が十分に行えない地域があります。国土交通省は、新たに能登半島の主要な道路の緊急復旧の状況や、輪島市や珠洲市への所要時間がわかる「道路復旧見える化マップ」を公開し、現地の災害復旧や支援活動に役立ててほしいとしています。

今回の地震では、能登半島の北側の沿岸を通る国道249号線で斜面が大規模に崩れるなどして、各地で道路が大きな被害を受け、国や県が復旧作業を進めています。

国土交通省は12日に、道路の復旧状況や最新の輪島市や珠洲市への所要時間がわかる「道路復旧見える化マップ」を公開しました。

詳しい操作の方法です。

復旧状況の確認

地図には被災した場所や復旧した区間など、さまざまなデータを重ねることができ、右上の項目から表示するデータを選ぶことができます。

例えば、
「1, 緊急復旧済み区間」を選ぶと、青、茶色、緑の道路が表示されます。

それぞれ復旧を担ったのが国土交通省、自衛隊、県であることを示し、いずれも車で通行できることが確認されています。

ただし、復旧作業や孤立した住民の移動のために、応急的に復旧している道路もあるため、大型車が通行できないところや、路面の状況が悪いところもあるということです。

また、「のと里山海道」と「県道3号線」のピンクで示した部分は、緊急車両しか通行できず、
「のと里山海道」と「能越自動車道」の黒で示した部分は、通行止めとなっているので注意が必要です。

移動にかかる時間を確認

「7, 都市間所要時間」を選ぶと、
▽七尾市から穴水町
▽穴水町から輪島市
▽穴水町から珠洲市
を結ぶ青い点線が表示されます。

点線をクリックすると、直近3日間のそれぞれの区間の所要時間が表示されます。

「8, ETC2.0速度データ(平均速度)」を選ぶと、
ETCのシステムを使って集めたデータから、その道路を通過した車の平均速度が色で表示されます。

例えば、最も遅い赤は、時速10キロ以下で、渋滞や路面状況が悪いことが想定されるということです。

被害状況の確認

「5, 主な被災箇所」を選ぶと、
土砂災害などで道路が被災した地点が×印で表示され、

「6, 被災状況(空撮)」を選ぶと、被災当時の上空からの写真を確認することができます。

データは毎日、更新されます。

国土交通省では今後、スマートフォン向けの画面も公開することにしています。

国土交通省は「災害復旧や支援活動の参考にしてほしい。現地では、災害復旧車両の通行を優先していることにも、ご理解とご協力をお願いします」としています。