アレフなど3教団“危険性あり”観察処分の更新決定 公安審査委

オウム真理教から名前を変えた「アレフ」など3つの教団に適用されている観察処分について、公安審査委員会は「無差別大量殺人行為に及ぶ危険性があり、活動状況を明らかにする必要がある」として期間を3年間更新することを決めました。

オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」と、教団から分かれた「ひかりの輪」と「山田らの集団」には、過去に無差別の大量殺人を起こした団体を対象とする「団体規制法」に基づき、定期的な活動実態の報告などを義務づける観察処分が適用されています。

この期限が1月末に切れるため、公安調査庁は去年10月、期間の更新を公安審査委員会に請求しました。

そして、12日に公安審査委員会は「いずれの団体も無差別大量殺人行為に及ぶ危険性があり、活動状況を継続して明らかにする必要がある」として、観察処分の期間を3年間更新することを決め、教団側と公安調査庁に通知しました。

公安審査委員会の貝阿彌誠委員長は、記者会見で「3つの団体は、閉鎖的で欺まん的な態度を改め、観察処分によって課された義務を誠実に履行し、積極的に実態を明らかにすべきだ」と述べました。