阪神・淡路大震災29年 追悼のつどい 灯籠の文字は「ともに」

6434人が犠牲となった地震災害、阪神・淡路大震災から、1月17日で29年となります。この日に神戸市で開かれる追悼のつどいでは、灯籠が「ともに」という文字の形に並べられることになりました。能登半島地震で被災した人たちと“ともに助け合おう”という思いが込められています。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、住宅の倒壊や火災などが相次ぎ、その後の避難生活などで命を落とす「災害関連死」も含めて6434人が亡くなりました。

神戸市中央区の東遊園地では、阪神・淡路大震災が発生した1月17日に灯籠に明かりをともし、犠牲者を追悼するつどいが毎年開かれています。

灯籠は「1.17」の形のほか、公募から選ばれた文字の形にも並べられていて、つどいの実行委員会は12日、ことしは「ともに」に決まったと発表しました。

元日に発生した能登半島地震や去年2月にトルコで発生した大地震など各地で災害が相次ぐ中、被災した人たちに寄り添い助け合おうという思いや、震災から29年がたつ中、震災を経験した人とそうでない人がともに協力して記憶を継承していこうという思いを込めたということです。

ことしは全国から97件の応募があったということで、能登半島地震の発生以降「被災地と力を合わせたい」という思いが込められた文字の応募が増えたということです。

実行委員会の藤本真一委員長は「地震で被災した人に“ひとりじゃないよ”ということ、寄り添い続けますという思いを届けたい」と話していました。