インフル 石川など4県の感染状況 「注意報レベル」10人超える

能登半島地震で大きな揺れを観測した各県の、1月7日までの1週間の1医療機関当たりインフルエンザ患者の数は、前の週より減少していますが、いずれも「注意報レベル」の10人を超えています。また、地震の影響で正確な患者数の把握が難しくなっている地域もあり、専門家は、避難所で症状のある人を実際に数えるなど、さまざまな手法を組み合わせて患者動向の把握に努めてほしいとしています。

石川 患者数報告が困難な地域も

石川県では、地震の影響で、調査の対象となっている医療機関のうち、
▼能登北部の6か所すべてと
▼能登中部の1か所で
インフルエンザなどの患者数の報告が困難になっています。

このため、震度6強を観測した輪島市、珠洲市、穴水町、震度6弱を観測した能登町を含む能登北部は欠測となっています。

12月25日以降報告があった医療機関に限って集計した結果、1月7日までの1週間に報告された1医療機関当たりのインフルエンザの患者数は、県全体で12.84人でした。

保健所の管轄する地域ごとでは、
▽震度7を観測した志賀町、震度6強を観測した七尾市、震度6弱を観測した中能登町などを含む能登中部が24.80人
▽南加賀が12人
▽石川中央が11.73人
▽金沢市が10.53人でした。

富山・福井・新潟

このほか、この地震で大きな揺れを観測した富山県、福井県、新潟県では、通常どおり感染状況が発表されています。

それによりますと、富山県で1月7日までの1週間に報告された1医療機関当たりのインフルエンザの患者数は、県全体で10.38人で前の週から10.52人減少しました。
保健所の管轄する地域ごとでは、
▽中部が17人、
▽新川が14.70人、
▽砺波が13.29人、
▽富山市が8.63人、
▽高岡が6.15人でした。

福井県では、1医療機関当たりの患者数は、県全体で11.15人で、前の週から6.98人減少しました。
保健所の管轄する地域ごとでは、
▽二州が17.40人、
▽丹南が16人、
▽福井市が11.08人、
▽若狭が10人、
▽奥越が5.75人、
▽坂井が5.60人、
▽永平寺町を管轄する福井が3人でした。

新潟県では、1医療機関当たりの患者数は、県全体で11.02人で、前の週と比べて14.22人減少しました。
保健所の管轄する地域ごとでは、
▽南魚沼が40.67人、
▽魚沼が17.33人、
▽新津が17人、
▽佐渡が16.67人、
▽柏崎が12.80人、
▽震度6弱を観測した長岡市などを含む長岡が12.23人、
▽上越が11.63人、
▽十日町が8.67人、
▽村上が8.67人、
▽三条が7.75人、
▽新潟市が7.38人、
▽新発田が6.71人、
▽糸魚川が6.33人でした。

4県とも、県全体の定点当たりの患者数は前の週から減っていますが、いずれも「注意報レベル」の10人を超えています。

専門家「呼吸器の感染症だけでなく感染性胃腸炎にも注意」

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、地震の被害があった地域での感染対策について、「避難所では、新型コロナやインフルエンザなど、呼吸器の感染症だけでなく、感染性胃腸炎にも注意する必要がある。中でもノロウイルスは避難所で爆発的に広がるリスクがあり、おう吐物などを処理するときは、マスクや手袋をつけ、手洗いを十分に行うなどして慎重に対応してほしい。少しでも体調が悪くなったら、周囲で声をかけ合い、体調の変化に敏感になることも大事だ」と話していました。